
大葉の栄養と効能で解毒しよう!
梅干しの色付けに、食卓の彩に、ジュースにと大活躍の大葉。毎年しそジュースを作って飲んでいる人もいれば、めったに料理に使わないという方もいるかと思います。
実は大葉には美容と健康にとっても良い栄養成分が豊富に含まれていて、近年注目されてきている食材なんです。ただの薬味と侮るなかれ!大葉に隠された健康パワーについて調べてみました。
アトピーや花粉症などのアレルギー緩和
大葉の一番の薬効成分はポリフェノールの一種であるルテオリンです。ルテオリンはポリフェノールの中でも特に抗アレルギー作用に優れていて、アレルギー症状を引き起こす物質の生成を体内で阻害してくれます。
他にも大葉にはアレルギーを抑えるポリフェノールが含まれています。シソ科のハーブに多く含まれるロズマリン酸と言われるポリフェノールで、抗アレルギー作用の他、認知症予防にも効果的だと言われています。
肝臓の炎症を抑え負担を軽減
ルテオリン・ロズマリン酸は、抗アレルギー作用だけでなく他にも健康に良い効果がたくさんあります。その代表的な効果が抗炎症作用・殺菌作用で、体内の解毒をサポートしてくれます。腎臓や肝臓の負担が軽減するので、免疫力をあげるのに役立ちます。
大葉はビタミン豊富!その効能
嬉しい健康効果が得られる大葉ですが、美容に嬉しい栄養成分も豊富に含まれています。大葉には野菜や果物と同じように、ビタミン・ミネラルの含有量が豊富。詳しい成分を見ていきましょう。
大葉のビタミンとβカロチンで免疫アップ
大葉に含まれるビタミンはビタミンAのもととなるβカロテン、ビタミンB1・B2、ビタミンCなどです。特に100gあたりのβカロテンは人参より多く含まれています。
βカロテンは抗酸化作用や免疫力を高める効果、コレステロール値を安定させる作用があり積極的に摂取したい成分です。ビタミンB群は代謝を促進する効果があり、ビタミンCは「美肌」「風邪予防」に効果的です。
精神安定にも効果的
大葉にはビタミンのほか、ミネラルも豊富に含まれています。カルシウム・カリウム・鉄分が特に多く、精神を安定させたり体内の水分量を調整してくれたりします。
精神を安定させる効果は大葉の香り成分にもあり、シソのアロマオイルには「憂鬱な気持ちを明るくする」「食欲増進」などの効能があると言われています。
薬膳にも?大葉の効能と食べ方
食欲増進や利尿作用、風邪のひき始めの解毒作用に優れた大葉は、古くから漢方や薬膳に使用されています。理想は1日20~30枚食べることが望ましいそうなのですが、なかなかそれだけの量を摂取するのは難しいですね。
そこで、大葉の栄養素を効率よく摂取できる方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
そのまま刻むか、油で炒める
β-カロテンは油と合わせると吸収率が高まるので、炒め物がおすすめ、また、ビタミン、ミネラルが豊富なので、生のままなら刻んでとり入れる
大葉を調理に使っている人も多いかと思いますが、茹でたり蒸したりしている人は是非油を使った調理法に切り替えてみてください。大葉に豊富に含まれるβカロテンは油と一緒に摂取すると吸収率が高まるからです。
高温調理をすると、ビタミンBやCが壊れてしまう恐れがあるので、さっと炒める程度にするか気になるなら生で刻んでサラダと一緒に食べましょう。ドレッシングにエゴマ油(シソ種子の油)を使うと、より健康効果が高まります。
大葉ジュースで手軽に
たくさん大葉を買ったはいいものの、使いきれずにしんなりしてきた・・・というあなたにオススメなのが、大葉ジュースにしてしまう方法です。レシピは下記の通り。
- 大葉500gは茎を取り除いて良く洗い、水けを切っておく。
- 鍋に2ℓのお湯を沸かし、1を20分ほど煮だす。
- シソの葉を引き上げるか、ペーパタオルなどで濾す。
- 煮だしたジュースに砂糖1kgを加え、さらに20分ほど煮だす。アクが出れば取り除く。
- 火を止めて、粗熱が取れたらクエン酸大さじ2を加えて保存容器へ。
クエン酸や大葉に抗菌作用があるので、1週間程度は問題なく保存できます。しかし、暑い季節には雑菌が繁殖しやすいので冷蔵庫で保存するようにしましょう。
大葉茶でほっと一息
糖分が気になる方や、大葉を大量に手に入れる機会がなかなかない方は、もっとお手軽に楽しめる大葉茶はいかがでしょうか。大葉2~3枚を洗い、細かく刻んだらあとはお湯を注ぐだけ。大葉2~3枚に対し、300~500mlの熱湯が目安です。
長く蒸らすとその分酸味やえぐみが出てきます。人によっては飲みにくく感じる可能性があるので、はちみつや黒糖などのヘルシーな糖分を加えて飲むとぐっと飲みやすくなります。
新鮮なしそを自宅に届けてもらえるオイシックスは割と気に入ってよく使っています♪